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NEWS 2024.10.09

本日配信リリースの「光とシナジー」オフィシャル・ライナーノーツ公開!

本日配信リリースの「光とシナジー」

オフィシャル・ライナーノーツ公開!


他者との交流で乗り越える大人コンプレックス


“光と影”コンセプトシリーズのラストを飾るのは、菅波栄純作詞作曲による「光とシナジー」。同じく光がテーマの前作「タイムラプス」が、ギターをフィーチャーしたエモーショナルなバンドサウンドだったのに対し、今作はストリングスをふんだんに取り入れたソウル / モータウン調の仕上がりに。山田将司のボーカルも、話し言葉っぽいニュアンスを入れることでラップともまた違う独特のグルーヴを生み出している。一方、歌詞では職場の先輩と後輩の交流が描かれる。本来であれば先輩のほうが後輩を指導する立場のはずだが、大人になってもさまざまなコンプレックスを抱えており、逆に後輩に救われるという内容だ。孤立しがちだった先輩が他者と交わることでポジティブに変化していく様子が、サビでのゴスペルのような《君は光》《なんかシナジー》というコーラスで高揚感たっぷりに表現されている。

《シナジー》はもちろん、“共鳴”のこと。ここでもう一度タイトルを見てみよう。「光とシナジー」とはつまり、「君と共鳴」という意味だとわかる。まさにTHE BACK HORNが活動の指針として掲げているテーマそのものである。そして実際、この曲にはライブで観客とバンドがシナジーできる仕掛けがいくつもちりばめられている。冒頭のクラップはもちろん、《君は光》《なんかシナジー》ではコール&レスポンスができそうだし、ラストには一緒に歌えるコーラスパートも。ぜひ年の差とか性別の違いを忘れて共鳴しよう。

こうして“光と影”シリーズのすべてがベールを脱いだわけだが、影を描いた「修羅場」と「ジャンクワーカー」にしても、光がテーマの「タイムラプス」と「光とシナジー」にしても、それぞれまったくアプローチが異なり、改めてTHE BACK HORNの表現力の振り幅に驚かされる。しかし4作すべてに共通しているのは、人と人が関係しあうことで生まれる摩擦熱が根底にあるということ。辛く苦しい時には共に憤ったり鼓舞したりしてくれるし、楽しい時には一緒に笑いあってくれる──まさに人生のさまざまなシーンに寄り添う楽曲たちと言えるだろう。この4作を1つのEPに見立ててプレイリストを作ってみるのもまた一興である。


TEXT:花丸明



Digital Single

「光とシナジー」

配信中

▼各配信サービスURL

https://jvcmusic.lnk.to/Hikaritosynergy


Digital Single

「タイムラプス」

配信中


▼各配信サービスURL

https://jvcmusic.lnk.to/Timelapse

▼Music Video

https://youtu.be/T5Zt3Pd4kgY


Digital Single

「ジャンクワーカー」

配信中


▼各配信サービスURL

https://jvcmusic.lnk.to/JunkWorker

▼Music Video

https://youtu.be/KF0XR0kfRLU


Digital Single

「修羅場」

配信中


▼各配信サービスURL

https://jvcmusic.lnk.to/Shuraba

▼Music Video

https://youtu.be/Xk4gQeeqlbM



2024年7月からコンセプトを掲げた配信シングル作品を複数に亘ってリリース。

テーマは「光と影」。

「影」をコンセプトに制作した楽曲では、THE BACK HORNが結成当初から向き合い描いてきた人間の心の闇や社会に渦巻く闇を題材に、歌詞とサウンドの両面からダークな世界観を表現していく。 そして「光」をコンセプトに制作した楽曲では反対に、人々が共生して前向きに生きていくことを肯定し、鮮やかで生命感あふれる世界観を描いていく。

光を浴びた人間の裏側には必ず影が存在する。

光と影の両面で蠢く人間模様をTHE BACK HORNが描き出すコンセプトシリーズ。

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