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NEWS 2024.09.18

本日配信リリースの「タイムラプス」オフィシャル・ライナーノーツ公開!

本日配信リリースの「タイムラプス」

オフィシャル・ライナーノーツ公開!


光のシャワーと逆説的なリリックで届ける“生への情熱”


「タイムラプス」は“光と影”コンセプトシリーズの第3弾楽曲。松田晋二作詞、山田将司作曲によるこの曲は、ドラムカウントの直後、光のシャワーを全身に浴びせるかのようなオクターブ奏法によるギターサウンドと煌びやかなシンバルの連打により、終始不穏なムードの「修羅場」「ジャンクワーカー」とは180度異なる世界観であることを鮮やかに描き出す。“影”がテーマだった前2作は歌詞も直接的で生々しく、それゆえに聴き手の心に深く突き刺さるアクの強い作品だったが、今作は一転して叙情的かつ余白を残した作りに。この表現の振り幅がTHE BACK HORNの魅力でもある。

もう少し細かく歌詞に目を向けると、“俺”とどこか遠くへ行ってしまった“お前”との心の交流が描かれる。“お前”が別の世界に旅立ったのか、単に遠くで暮らしているのかはわからないが、少なくともすぐに会えるわけではなさそうだ。そんな寂しさを抱える“俺”は《世界は 不条理で残酷で 光すら奪ってく》ことを知っている。にも関わらず、絶望に打ちひしがれて歩みを止めることはない。自分が見ているこの一瞬をタイムラプスのように切り取って胸に焼き付けていくこと、つまり今を生きていくという強い意思こそが希望となることを知っているからだ。“光”がテーマの楽曲で“光は奪われるもの”として影を感じさせる描写をしながらも、逆説的に生きる情熱を伝えてくるのが実にTHE BACK HORNらしい。そしてその生への情熱はエモーショナルなバンドサウンドと相まってさらに力強さを増している。

また、“俺”と“お前”の関係はそのままバンドとファンのつながりとしても捉えることができる。もしあなたがジャンクワーカーだという自覚があるなら(もちろんなくてもいいのだが)、仕事でヘトヘトに疲れて家へ帰る途中、夜空を見上げながらこの曲を聴いてみてほしい。《なあ元気かい?》と等身大の言葉で語りかける山田、どっしりとしつつも推進力のあるビートを刻む松田、星が降り注ぐかのようなギターを一心不乱にかき鳴らす菅波栄純、ラスサビで一気にベースを躍動させ裏メロを入れてくる岡峰光舟の姿をありありと思い浮かべることができるだろう。たとえすぐTHE BACK HORNに会えなくても、いつかまたライブで笑い合える希望を胸に、明日への活力が湧いてくるはずだ。

TEXT:花丸明



Digital Single

「タイムラプス」

配信中


▼各配信サービスURL

https://jvcmusic.lnk.to/Timelapse

▼Music Video

https://youtu.be/T5Zt3Pd4kgY


Digital Single

「ジャンクワーカー」

配信中


▼各配信サービスURL

https://jvcmusic.lnk.to/JunkWorker

▼Music Video

https://youtu.be/KF0XR0kfRLU


Digital Single

「修羅場」

配信中


▼各配信サービスURL

https://jvcmusic.lnk.to/Shuraba

▼Music Video

https://youtu.be/Xk4gQeeqlbM



2024年7月からコンセプトを掲げた配信シングル作品を複数に亘ってリリース。

テーマは「光と影」。

「影」をコンセプトに制作した楽曲では、THE BACK HORNが結成当初から向き合い描いてきた人間の心の闇や社会に渦巻く闇を題材に、歌詞とサウンドの両面からダークな世界観を表現していく。 そして「光」をコンセプトに制作した楽曲では反対に、人々が共生して前向きに生きていくことを肯定し、鮮やかで生命感あふれる世界観を描いていく。

光を浴びた人間の裏側には必ず影が存在する。

光と影の両面で蠢く人間模様をTHE BACK HORNが描き出すコンセプトシリーズ。

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